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 ​   ストーリー
/ビジョン 

はじめまして

 水戸宿泊交流場は、2020年に茨城県水戸出身の建築家中村彩乃の構想からプロジェクトとして発足し、2021年に施設がオープンしました。施設のコンセプトは、「その地域に“暮らす人”とそこに“訪れる人”が交流することであたらしい○○が生まれるきっかけのゲストハウス」。地域の入口となり、混ざり、拡散する仕組みをもった場を目指しています。

 水戸宿泊交流場での新たな「出会い」は、新たな「気付き」を生み、さらなる「出会い」や「活動」などを生み出ます。この建物、空間自体が、そうしたきっかけを生む装置的な役割を持っているのです。そして、この場をきっかけにどのような事が起きたかを観察していく実験的な側面も持っています。

 オーナーが建築家ということもあり、プログラムや企画だけでなく、施設自体に"交流"が起きる仕掛けが設計・デザインされています。家具一つとっても、用途や動線の誘導は敢えてせず、使い方は利用者に委ねられているのです。

誕生の3つのきっかけ

水戸宿泊交流場の誕生には大きく3つのきっかけがありました。

1)水戸をきっかけに茨城の建築芸術施設を周ってほしい

オーナーが子供の頃から馴染みのあった、水戸にある現代芸術の複合文化施設「水戸芸術館」。建築・美術業界の中でも高い評価を得ている美術館で、「水戸芸」と愛称で呼ばれています。、中村はあるとき、仲間たちが展示会に行くために水戸に行っていることを知り、せっかく水戸に行くのであれば、笠間日動美術館や、建築家 妹島和世さんの出身地であり、彼女がてがけた建築がある日立にも立ち寄り、楽しんでほしいと考えました。

2)空き家の想いと良さを活かし地域に新たな豊かさを

以前中村は仕事であるプロジェクトに設計者として参加しました。それは、長い歴史を持つにもかかわらず、持ち主が亡くなったことで取り壊されてしまうような家を買い取り、旅館やお店などにリノベーションして、新たな人に活用してもらうというプロジェクト。

その際に、新築したり安い物件を借りたりしてリノベーションするよりも、「大事に使ってくれる人がいるのであれば」と、お家を譲ってくださる方のお家を活用する──既存の建物の価値を尊重し、アップサイクルしていくことに興味を持ったのです。

3)海外で体験したローカル暮らし体験を地元でも
 

中村は社会人になってから友人と海外に行くことが増え、その地域でいわゆる「ローカル暮らし体験」を経験していました。ロサンゼルスのサンディエゴに赴いたときは、Airbnbを利用し現地の犬を飼っているおじさんの家に宿泊したり、台湾では現地の女子高生の間では定番のあそびである、エビ釣りを体験したり。はじめての地域でも、そこにずっと住んでいるかのような...そんなローカル暮らし体験を、工夫次第で水戸でもできるのではないかと思うようになりました。

​できるまで

​空き家に出会う

​みんなで片付け​

STAND IBARAKIに参加し構想を具現化​

​工事の開始・お掃除・DIY​​

​2021年4月にオープン​​

こんな関係を紡いでいきたい

​改めて、施設のコンセプトは、「その地域に“暮らす人”とそこに“訪れる人”が交流することであたらしい○○が生まれるきっかけのゲストハウス」。地域の入口となり、混ざり、拡散する仕組みをもった場を目指しています。

 

そのために、これまで関わってくださった方、これから出会う方、みなさまとのご縁を大切に、関係性の輪が広がるようなきっかけを創っていきたいと思います。

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